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【業界のパイオニア】SNSマーケティング本部長平賀大地が語る、業界初『＆Social』理論と業界の未来

今回は、元KAIKETSU共同創業者で、現在はATRAC執行役員兼SNSマーケティング本部長の平賀大地さんのインタビューをお送りします！

業界初の『＆Social』理論を提唱した平賀さんのバックグラウンドや、SNS・インフルエンサーマーケティング業界について思うこと、そして『＆Social』理論の具体的な内容について伺いました！

インタビューしてくれたのは、今回も…！

舟田：ATRACでインターンとして働いている舟田です！来年度から新卒として入社します！本日はよろしくお願いいたします！

Q_ まず初めに自己紹介をお願いします！

平賀：
ATRAC執行役員兼SNSマーケティング本部長、平賀大地です！
もともと、「株式会社KAIKETSU」を蓮見君（旧KAIKETSU代表CTO・現ATRAC執行役員開発室長）と立ち上げてインフルエンサー事業をしていました。2009年からインフルエンサー事業をやっていましたが、当時はユーチューバーなんていませんでしたし、インフルエンサーという言葉もありませんでした。ブロガーという言葉があったぐらいです。

当時は、著名人が「アメブロ(アメーバブログ)」を書いていて、PRとしてのアメブロの効果がすごく良かったんですよ。その時に、私はこれからは「人がものを売る、一人一人がメディアになる時代」だと感じましたね。そこでKAIKETSUを立ち上げました。

お取引先としてTOYOTAさん、ソフトバンクさんなど長年お取引させて頂いていたり、東京ガールズコレクションとSNS領域で協業させて頂いたり、インフルエンサー協会の設立に関わらせて頂いたりしました。

やりたいことがあって上場を目指して会社を経営していましたが、CARTA HDと一緒になったほうが実現スピードと可能性が高まると判断し、CARTA HDにジョインさせて頂きました。

こんな真面目な話で大丈夫？？笑　

舟田：
大丈夫です笑

平賀：
「一人一人がメディアになる時代」だと考えて作った会社がKAIKETSUであり、業界の仲間や競合会社と共に駆け抜けてインフルエンサーという言葉が市民権を得られました。

業界的にも次のステージに進んでいて、私達としてはSNS日本代表構想含め「インフルエンサーのすべてをやり切る」ための道は1歩ずつ実現出来ているかと思います。
直近ではオンオフ統合型のマーケティング会社であるATRACと合流することで、ソーシャルメディア単体ではなく、デジタル×ソーシャルとして私達の提供できる価値が大幅に広がりました。いわゆる&Socialというコンセプトです。

舟田：
「KAIKETSU」立ち上げ前はどのようなことをされていたんですか？

平賀：
KAIKETSU立ち上げ前は、起業するためにサラリーマンとして働いていましたね！とにかく営業に力を入れていました！

舟田：
起業のきっかけは何かあったんですか？

平賀：
学生時代は、本気で小説家になりたかった！
町田康先生や村上龍先生のようなロックな小説が好きでした。それもあって、早稲田大学第一文学部文学科文芸専修というガチの小説家コースのような学科に入学しました。
入学して間もない頃、36歳の学生さんがいて、彼は小説家になりたいって言っていたんです。その時気づいたんです、「そもそも働きながら小説家になれるじゃん」と笑

そこで普通に働こうと思ってた時、地元の友達の蓮見君と「起業しようよ」って話をしました。当時、サービスを作ってリリースまでしましたが、すぐ閉じました。まだ大学生だったのもあって、まずは3年間修行しようってなりました。私はオプトという広告代理店で営業、蓮見君はITの道に進みました。3年間サラリーマンをやったのちにKAIKETSUを立ち上げましたね！

舟田：
すごい良い話ですね…

平賀：
そうでしょ！笑

Q_ SNSやインフルエンサーマーケティングの領域をなぜ開拓しようと思ったのですか？

平賀：
KAIKETSU立ち上げ前は、広告業界にいました。その時に広告によって大きく売上利益を伸ばすクライアントとたくさん一緒に仕事していましたが、広告以外にクライアントを支援できる方法はあるのか？コンサルだけなのか？って考えているうちに「自分たちで新しい何かを作りたい」と思うようになりました。先ほども話したように、ブロガーの効果がとても良かったので「これいけるな」と思いました！

当時はブロガー系の事業をしている会社が3社くらいしかなくチャンスだと思って、広告に変わる新しいメニューとしてインフルエンサーを事業としてやることを決めました！

舟田：
「バズMAX」事業もやっていたとお聞きしたのですが、詳しく聞いてもいいですか？

平賀：
そうそう、当時、「バズMAX」という渋谷で1番売れたサービスをやっていました！
当時、Twitter（現X）が出始めた時、クライアントの新商品が出た際に「100万リーチを保証します。」とリーチ保証を強みにしたサービスでした！今は当たり前のことですが、当時はそのスタンダードを作っていました。

当時、僕らの強みとして、100万リーチをきちんと測定するプロダクトを持っていました。それが売れて、後のSONARになっていきました。（ATRAC独自保有のSNSマーケティング支援ツールSONARについてはこちら）

舟田：
当時、他社はそういったことはやっていなかったのでしょうか？

平賀：
やっていなかったですね！
2013年くらいに、僕たちが初めてTwitter（現X）のリーチ保証メニューをやりました！

Q_ SNSやインフルエンサーマーケティングは変化が激しい業界ですが、何を大切にして仕事をしていますか？

平賀：SNSで売れるというのは事実ですが、なんで売れているのか？　
1番は、なにを提供したら広告主の売上が上がるのか？成果につながるのか？を結果から見て、分解して把握することです。

広告主によってはTwitter（現X）が良いかもしれないし、TikTokが良いかもしれない。
広告主によって全く違います。だから把握する。データを貯める。最近流行りのTikTok売れも、分析すれば理由が分かる。　

またプラットフォームサイドも把握する必要があります。
ブログが流行って、次にTwitter（現X）が流行って、Instagram、YouTube、TikTokと続いていますよね。我々は、ある意味一生追いかけないといけない。
追いかけ方は三者三様ありますが、追いかけなくなると事業は弱体化していきます。

例えばクリエイターやインフルエンサーと距離が近いとトレンドに敏感になるけど、距離が近い状態を保つ必要がある。売れているクリエイターからきちんと情報収集するのは大切にしています。　

舟田：
会社の規模が大きくなっても、流行は常に追いかけているんですね。

平賀：
そうなんですよ！
なので、我々はプラットフォームが出るたびに、追いかけないといけないですね！

Q_ SNS業界のパイオニアとして壁に当たったことはありますか？

平賀：
めっちゃありますね～笑
YouTubeが流行りだしたタイミングで、僕たちは動画に参入してなかったです。うちは100％自己経営をしていましたが、YouTubeに参入した事務所は、事業計画を大きく描き資金調達を行い、一気につぎ込んで規模が大きくなりました。

古くからやっている会社が強いわけではない、ナレッジがあるようで効かない業界ですし変化に強い会社が勝てる業界なんです。変化が激しいからこそ、踏むときに踏む。
なので、100％自己経営にこだわったのはちょっと失敗だったのかなって思いますね。
それをきっかけにCARTA HDに入ったのもあります。

変化が激しい業界こそ、資金力をうまく事業にトレースしていくやり方はすごく勉強になりましたね～！もちろん資金力だけではなくて、採用、人事、戦略広報などはCARTA HDと一緒になってからは独立時代のそれとは異なる次元でした。

舟田：
今後、そういった壁に当たった時はどう乗り越えますか？

平賀：
今はCARTA HDと各事業会社がたくさんあります。SNS単体ではなくて事業の掛け算が出来る状態にあります。広告×SNS、DX×SNS、メディアビジネス×SNSなど事業の幅を拡げながら拡大していきます。あとはみんなめっちゃ優秀なので、普通に相談します笑　

ここからは、業界のパイオニア平賀さんが業界で初めて提唱した『＆Social』理論について詳しくお伺いしていきます！！

Q_ 平賀さんが提唱している『＆Social』理論について教えていただけますか？

平賀：
クライアントへの提案の際、SNS・インフルエンサーマーケティングは余り予算で策定されることが多いです。なので、『＆Social』理論として、3割は絶対SNS・インフルエンサーマーケティングを実施することを提唱しています。残り7割はデジタルマーケティングに実施することで、相乗効果が生まれます！
そのためにはSNS・インフルエンサーマーケティング予算をしっかりと作っていくことが重要です。 デジタル単体ではなく、SNS・インフルエンサーマーケティングを3割確保することで、相乗効果が生まれる、それが『＆Social』理論です！

別の側面で説明すると、まだまだSNS単体の案件も多いです。SNS単体でやっても、今今だと、あんまり効果がないです。掛け算としてデジタルで広告を出していき、”＆”でやっていくことがクライアントのために大切です！

デジタルマーケティングが主役でも良いです。クライアントのために『＆Social』理論として、デジタルとSNS・インフルエンサーマーケティングを掛け算していくことが重要です。また、私たちは社内ツールで外部のデータを使って分析するのが得意なので、効果測定も的確に実施していくことが可能です。この部分はCMFに向けてさらに強化していきたい部分でもあります！

Q_今後、ATRACは、CARTA MARKETING FIRMになりますが、『＆Social』理論を用いてどういった価値や進化をクライアントや社会に提供していきたいですか？

平賀：
ソーシャルを熟知しているからこそ、ソーシャルだけで課題解決しないようにする。

CMFの強みは、オンオフでも支援できるし、強いプロダクトもある。
だからこそ広告主の事業を進化させることが出来る。
その時にソーシャルは欠かせない時代です。でもソーシャルがメインとかサブとかどうでもいいんです。
大事なことは我々&Socialが入ることで、どのように広告主のビジネスを進化させることが出来るか？

意外にも、多くのソーシャル会社が、ソーシャルだけで提案しがちです。　
だからこそ我々としては全体プランニング力や、部分最適化をいつでも出来るようにする必要がある。ここを磨いていくことが価値だと考えています。

また、インフルエンサーとの仕事も投稿するだけの案件ではなく、モノを作ることやプロデュースするということにもチャレンジしていきます。　

CMFとしては「＆Social」事業を進化させていくために、事例をどんどん作っていきたいですね！

「全てに＆Social」をテーマに頑張っていきたいと思います！

株式会社ATRAC執行役員兼 SNSマーケティング本部長平賀大地
＜略歴＞
2003年　早稲田大学第一文学部入学　
町田康、村上龍などロックな小説家の影響を受ける。愛読書はカフカの変身、昭和歌謡大全集
2007年　早稲田大学卒業　　
2009年　株式会社KAIKETSU創業　
　　　　主にソーシャルメディアやインフルエンサーマーケティングを手掛ける
2022年　CARTA HOLDINGSに、株式会社KAIKETSUを完全売却し、電通グループ入り2023年　同じくCARTA HOLDINGSである株式会社ATRACと会社を統合。電通と協業しながらSNS日本代表構想を実現するべく実行中

＜主な歴任＞
・インフルエンサー協会立ち上げメンバー　　
・東京ガールズコレクションSNS実行メンバー
・早稲田大学　ベンチャー稲門会　第1期事務局/法人担当　など　

舟田：
本日はありがとうございました！

・・・

今回はATRAC執行役員兼SNSマーケティング本部長の平賀さんのインタビューをお届けしました。
ノリノリで盛り上げながら話してくれる平賀さんですが、その言葉の中にある熱い気持ち、SNS・インフルエンサーマーケティングや業界に対する想いを聞くことができました。

この秋、ATRACは統合して、CARTA MARKETING FIRMになりますが、平賀さんのキーワード「全てに＆Social」をテーマに、顧客の事業を進化させていき、その先の消費者にも価値を広げていきます。

■ 株式会社ATRACについて

ATRACは電通グループのオンオフ統合マーケティングエージェンシーです。
先進のマーケティングテクノロジーと、データから導くユーザー行動への深い洞察力で、時代の一歩先いく仕掛けをつくり、お客様の事業成長をサポートしています。私たちの行動指針である“SHI・KA・KE・RU”で、世の中にお客様のブランド価値を届けていきます。
▼行動指針：SHI・KA・KE・RU
SHI…新鋭さを追求し
KA…考え抜き
KE…決して後ろを向かず
RU…ルールは自ら創っていく

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